<たとえばこんな、いどばた☆オーガ> ~やりすぎ教師・ミカワ編~
それは違うよ、チアキちゃん。 教科書どおりの勉強を覚えるのも大切だけど、今は個人が独立した考えを持つことが必要な時代なんだよ。 それはすなわち、個人として自立した考えを持って世の中に挑む―この競争の激しいグローバル社会を生き抜くためには仕方のないことなのさ。
そりゃー、もちろん増税なんてイヤに決まってます。 ただ、だからと言って簡単に反対とはいえません。 なんせ今の日本はどーしよーもなく財政が悪化してますから。 それに震災の影響による復興支援に使うための公共事業費っていうのなら、多少の痛みは伴ってもしょうがないかなと思ってますよ、ボクは。
さすがだな、のぶお君。 日本政府は今の財政悪化をなんとか食い止めねばならない。 その穴埋めを税収アップでまかなおうとしてるんだな。 消費税は誰からも平等に徴収できる公平さ、税収アップの効率の良さ、運営の手軽さを兼ね備えている税金だからな。
なるほど。 所得税とかだと累進課税で所得の多いお金持ちから搾取してるようになってはいるけど、実際は税金の仕組みを利用して節税したりするお金持ちも多いから思ったように税収が上がらない。 けっきょくは節税にも手をかけられない一般のサラリーマン家庭のような者が負担を強いられてしまいますもんね。
節税や脱税を食い止めながら、その他の租税をアップするよりも消費税だけ操作する方が運営コストも低いからな。 消費税は単純に消費するお金が多い者―すなわち贅沢な暮しをすればするヤツほど多く徴収される仕組み。 それに、昨今定年を迎えたお金に余裕のある団塊世代―この大きなマーケットに対しても都合よく税金を徴収できる。 さらに数ある税金の中でも日本の消費税率は、他の先進諸国に比べて低い。 これが国民に対して納得してもらうための1つの材料に使えるからな。
らしいですね。 でもそれらの消費税の高い国なんかは、生活必需品とぜいたく品で税率が違ったり、その収益を社会福祉などで国民に還元しているから納得してもらえてるのであって、日本は当面は借金を返すだけに使われるって印象ですよね。
そうだな。 そこの認識がある分、どうしても反感を買ってしまう。 つまり、『消費税を上げることで借金を返します。 十年くらいすれば余裕ができてくるんで、社会福祉にこれだけ回します』っていう財政の運営計画をもっと明確に社会に周知してから、税率アップを納得してもらうのが筋ってもんだよな。
今の印象だと、『財政悪化してます。不景気で税金収入が増えません。想定外の災害によって支出がこれだけ掛かりました。 借金は膨らむ一方です。 このままだと国が破たんします。 みなさんの税金アップで助けてください。 いや日本に住んでる以上、国が破たんしないように協力してもらいます』っていうノリですよね。
そのやり方がわかんないんだよ、彼らには。 今の政府は法や規制で国民の暮らしを強制するだけで国民の"感情"は捨て置いてるような印象しかない。 そもそも財政危機に対する国民全体の危機感も低いから、そのあたりはもっと煽ってやるべきだろう。 政府が破たんするとその後の国民の暮らしはどうなるか、あなたの持ってる数百万円の諭吉が紙きれになります。 そんなことは起こり得ないと思ってますか。 そうですか。 この世に絶対はないんですよ? と学校や講演会でもっと教えて現実味を持たせてあげなくては。
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