2012年9月27日木曜日

秋の音♪



 最近ようやく涼しくなってきたな。

 過ごしやすくなったね♪


 オレは秋が好きだぜ♪

 食欲そそるからね♪


 お前といっしょにすんな。

 えぇっ!? 他に何があるのさ!?


 たくさんあるだろ・・・。 この時期に聞ける鈴虫の音色なんて風流だしな♪

<・・・りーん♪ りーん♪>

 ほんとだねー。

<りーん♪ りーん♪>


 それにしても・・・

<りーん♪ りーん♪>

 なんか音が近くなってる・・・( ̄□ ̄)

<りーん♪ りーん♪>

 うわー! なんだーっ!?


 ふははははーっ!! 久しぶりだな、オニどもー! この"ポルナレフ"様がじきじきに来てやったぞー!



 呼んでねーよっ!!

 ひょっとしてさっきの鈴虫って、ポルナレフ君が・・・?

 そぉーうだー! うまいだろー!?

 鈴虫のモノマネをさせたら右に出るものはいませんよ。


 ”りーん♪ りーん♪” ・・・どーだ! うまいだろっ!

 無駄な・・・( ̄- ̄)


 このクソオニーッ!! 人がさんざん苦労して習得したのにっ!


 お疲れさまでしたー♪

 くっ・・・!

 もう涼しくなったんだから、お前らオバケは必要ないんだって。 さっさと成仏しに帰んな。 ・・・シッシ!


 勝手に季節で縛るんじゃないッ!


 そりゃそうだね。 オバケの立場からしたら。( ̄ヮ ̄)


 ってか、何しにきたんだよ。 また復讐しにきたのか?


 ・・・。


 お墓にいるのがあまりにも暇なんで・・・ココに来ました。

 なぜそーなるッ!!( ̄□ ̄ )

 まあまあ、ジョセフさん、どーぞお茶でも♪

 あ。 すいません。

 しがない粗茶ですが。

 いえいえ。 けっこうなお手前です♪


 溶け込んでんじゃねーよ。( ̄□ ̄;)

 ってお茶はジョセフの分だけかッ! オレのはッ!?


 ごめん。 忘れてたー。

 なんでだッ!?

 ちなみに私たち、この世のものには触れないので実際には飲めませんがね♪


 演技派ー♪ ジョセフさんー♪

 いえいえ。 私など。

 ・・・なんなんだよ・・・。

 そういえば最近、墓場にいても散歩してる"のぶおさん"を見ないんですよ。

 のぶおは、すぐサボるからな、散歩。

 ふ抜けたヤローだな、お前は。

 し、失礼なっ! ちょっと気分転換にコースを変えただけだよっ! ね、コジロー。


 ワン!

 そーなのか。 なんでまた。

 この近くに、おばあちゃんが1人で住んでるんだけど、コジローがなついちゃって。 たまにエサもくれて。 いいおばあちゃんなんだー♪


 そうだったのですか。 それは、それは。

 あいかわらず、お前はお年寄りに好かれてんな。

 ミカワは目つきが悪いから無理だな。

 てめーに言われたくねーよ。 早よ出てけ。

 なんなら今度ジョセフ君もいっしょに行く?


 え? おばあちゃん家ですか? いいのでしょうか、私なんて・・・? 暇なんで行きたいですが。

 いやいやー、やめといた方がいーんじゃねーか。 オバケなんか連れてったら、おばあちゃん、びっくりして腰抜かしちまうだろ。

 大丈夫だよ、ジョセフ君、ちっちゃいから怖くないし♪

 それもそーだな・・・。 そもそも、コイツらオバケとしての威厳がまったく感じられんし。 じゃあ、コジローのお礼も兼ねて今度3人で行くとするか♪

 そだね♪


 わかりました♪

 ・・・っ。 オレも誘えッ!!Σ( ̄□ ̄;)