フンッ!
<ズバッ!>
たぁーっ!
<ザシュッ!>
よっしゃー! オニの子、なめんなーッ!
よーし。 その調子じゃ、のぶおー!
ひぃー!
あ! チムリさんがあぶないッ!
ワシにまかせろ!
<ズバンッ!>
じいちゃん、ナイス! 見た目によらず動きが俊敏すぎるよ、じいちゃん!
ふぉっふぉ。 こうみえても、昔、数々の剣豪たちと剣を交えたものじゃ。 そんじゃそこらの"チンピラモンスター"など、相手にならんわいッ!
じゃいちゃん、かっけー!
・・・すまん、じいさん。 助かったよ。
いや、いいんじゃ。 心配せんでも、あんたにはまったく期待しとらん。 年老いたワシと、この幼いのぶおに任せておきなさい。
そうだよ。 一番働きざかりな大人であるはずのオジサンは、頼りにならないから下がってて♪
(うぅぅ・・・。 完全に悪口を言われている・・・。 ぜったい内心、怒ってるだろ・・・。)
本当にすまない・・・。 私は武術とかそういう類(たぐい)のものは、からっきしダメなのだ。
大丈夫じゃ。 外に出たら、かりんとうの方を頼むぞ。
ケーキ食べ放題もよろしくね♪
(・・・。 それが私とこの子らをつなぎとめている唯一のくさびなのだ・・・。)
よーし、じゃあ、この調子で前に進むぞーッ!
マモーンのヤツ、どこにおるんじゃ・・・。
それにしても、どこまで続くのかなー、この洞窟。 あんな小さな壺の中なのに広すぎるよー。
そうじゃのう。 ワシももう歩き疲れてクタクタじゃ・・・。 この辺で少し休憩するかの。
さんせーい♪
ほっ。
ふー。 どっこいしょ。
座るのにちょうどいい段差があってよかったわい。
しかも、なんじゃ? すこしあったかいのう。 これは腰の痛みに効きそうじゃわい♪
あ・・・。 じ・・・、じいちゃん・・・!
この洞窟にこんな場所があったとは。 もうちょっと早く知っておきたかったのう♪
それ・・・、ただの段差じゃないよ・・・。(((( ;゚д゚))))
そ、そこから早く・・・、逃げないと・・・ッ!!
うわー!!
ぎゃー!
なんじゃ、お主ら。 どこへ行くんじゃ! 今休憩し始めたばかりだというに・・・。
じいちゃん、後ろだよ! 後ろ! 今座ってるとこ、よく見て!!
ん? 今座ってるとこじゃと?
じいさん、上だ! 上! 早く逃げろーッ!
ん? 上? ・・・。
・・・。
・・・。
・・・。
ふぉぉぉぉぉぉッ!! Σ(O∀oノ☆)ノ
クエェーーーッ!!
こ、これは段差じゃなく、魔物の足じゃったのかーッ!!
で、デカイッ!! そいつは今までのザコキャラとは『格』が違うよ、じいちゃん!!
あわわわわ・・・。
クゥゥゥ・・・、クエェーーーッ!!
おわわわわーーーッ!!
<キン、キン、キン!>
あんな剣で、あんな大きな鳥、倒せるわけないッ!! ・・・加勢しなきゃッ!!
のぶお君! キミが加勢したところで・・・。 ムリだろ、あれは・・・! 絶対ムリだ!! やめておきなさいッ!
でも、このままじゃ・・・、じいちゃんが、、、食べられちゃう! ゴチャゴチャ言ってられないよ、チムリさんッ!!
そんなこと言っても、どーするつもりだッ!?
当たって、ダメなら・・・砕(くだ)けるさッ!
ダメだーーッ! 砕けたらー!!Σ( ̄□ ̄||
たぁーーーッ!
の、のぶお! あぶない! 来るんじゃないッ!
ちっちゃいオーガ、なめんなーッ! とりゃぁぁーッ!!三(`゚Д゚)
クェ!
<ビシ!>
ぐはぁッ! 三)Д`)
のぶおッ!
<ズサー!>
大丈夫か! のぶお!
うぅぅ・・・。 効いたぜ・・・。
でも・・・、シャバに置いてきたあのケーキを食べるまで・・・、死んでも死にきれないんだッ!!o( □ ̄ ゛)三
うむぅ!! 恐るべき執念じゃ、のぶお! よし! こうなったら・・・、これを使えッ!!
<ポイッ!>
え? なにこれ・・・?
それは精霊を呼ぶ、"えだ豆"型の笛じゃ。 それを吹いたものには"えだ豆の精霊"が宿り、内なる力を引き出してくれるッ!!
それだったら、じいちゃんが吹いた方が・・・!!
いや・・・、まだ若いおぬしの方が引き出せる潜在能力は高いはずじゃ! やってみるんじゃ、のぶおッ!!
わ・・・、わかったよ、じいちゃん!
<ピュィィィーーー!>
<パァァァァァ・・・>
こ・・・これは・・・ッ!? 力がどんどん・・・、あふれてくるッ!!
やはりな! さすが、わが孫じゃ! さあ、その力、存分に暴れてこいッ!!
これならいける! いけるよ、じいちゃん!
クエェーーーッ!!
おっと!
<ガシッ!>
でっかい鳥さん・・・。 たまたま通りかかったボクたちを襲った君に・・・罪はないと思う。 ・・・だけど、ボクたちもまだ死ぬわけにはいかないんだよ! シャバに残したアイツのためにッ! くらえッ!! "えだまめスラッシュ"!!
<斬ッ!!>
クエーーーーッ!!
もいっちょーーー!
<斬ッ!!>
クエーーーーッ!!
<ドスン、ドスン、ドスン、ドスン・・・>
(魔物は立ち去っていった・・・)
あ・・・、あぶないところだった・・・。 やったな、のぶお君・・・。
うん・・・。 助かったよ、じいちゃん。
いや、それはおぬしが内に秘めておる力と精霊の力が融合された結果、すなわちおぬし自身の力じゃ。
ボク自身の力・・・。
うむ。 おぬしもオーガの力を色濃く受け継いでおるのじゃ。 内なる真の力を出せれば、あれしきの魔物、恐るるにたりんぞ。
すごい・・・。 この力・・・。 この力を使えば、あんな事やこんな事も・・・できてしまう!! ・・・ムフフ♪(・∀・)
精霊の力を悪い事に使うでないッ! <バシッ!!>
うへぇッ! ごめんなさい!
それにしても・・・、やれやれ・・・。 ひと休みするつもりが余計に体力を使ってしもうたわい。
今度こそ、ほんとに休憩しよー。
うむ。 そうだな・・・。 ん? のぶお君・・・。 なんか体の緑色が濃くなってないか・・・?
え?(・∀・)
あ・・・そういえば・・・。 精霊と融合するとその精霊との一体化がだんだん進行していくんじゃった。 このままだとお前の体は、えだ豆っぽくなってしまうぞい。
え!? な、なんだってッ!? それ、早く言ってくれなきゃッ!! ど、ど、ど、どーすればいいのさッ!?
ふむ・・・、のぶお・・・。 お主、えだ豆は好きではないのか?
え? んっと、まあ、ちょっとしたおつまみにはよく食べるから、けっこう好きかな。
そうか。 なら、よかったわい。
・・・。
・・・。
・・・。
だからと言って、自分自身がおつまみにはなりたくないけどねッ!!
・・・。( ̄□ ̄;)
ほっほっほ。 そうか、そうか、冗談じゃ♪ ちゃんと解除する方法はある。
は、はやく! 早く教えてッ!
その精霊を罵る(ののしる)のじゃ。 そうすれば、精霊はお前の元から立ち去っていくじゃろう。
せ、精霊を罵る・・・? なんと罰あたりな・・・。
わかったよ! よーし!! えだ豆のあほたれー、うんこたれー! あかんたれー!
フッ。 もっとじゃ、もっと罵るのじゃ!
よーし・・・! 変な緑色しやがってー! お前はピッ○ロ大魔王かーッ! 顔色悪いんかー! バカヤロー!
・・・それは、おぬしにも言えることじゃろ・・・。
<スー・・・>
ああ! 精霊が出てきたッ!
なんとか"えだ豆"化は避けられたようじゃの。 じゃが、のぶおよ。 これから先、まださっきの魔物みたいのが出てこないとは限らん。 このままでは二度と精霊を呼べなくなるぞ。
ちょっ!! なにそれ!? なんでそーなるの!? じゃあ、早く呼び戻さないと!
おぬしが人の話を最後まで聞かんから。 大丈夫。 今度は精霊に優しいことばをかけてあげなさい。 そうすれば機嫌を直して戻ってきてくれるわい。
優しいことば・・・。 うーん・・・。 えだ豆さーん。 んーと・・・。 塩をふられた君が好きー♪
おぉ!! 戻ってきおったぞ!
(今のが!? 今のが優しいことばなのかッ!?( ̄□ ̄゛)三)
<バゴッ!>
ぶへぇッ!! なぜ殴るッ!!三)Д`)
<スー・・・>
あーぁ、殴ってそのまま行ってしまったぞい。
(悲惨だ・・・)
どーするんじゃ、これから。 強力な敵が出てくるかもしれんのに・・・。
そんなこと言ったってー。 僕だって危うく"えだ豆化"するとこだったんだからー。
まあ、しょうがないではないか。 のぶお君はよく頑張ったと思うぞ、わたしは。
うるさいわいッ! お主なぞ、ぜんぜん役に立ってないではないかッ!!
ぶへぇッ!! ・・・な、何すんだ! じいさんッ!!
ちょっ! やめなよ、2人とも! 大人げないッ!!
バカモノォッ!! もとはといえば、お主が精霊を逃がしてしまったのが原因じゃろーがぁッ!
痛てッ! やったなー! こなくそぉー・・・!
<ボカスカ、ボカスカ!!>
(ニヤニヤ。) ・・・フッフッフ。
まんまとわたしの術中にハマりおったな、あの3人・・・
そのまま、仲間割れし続けるがよいわ・・・♪ はっはっはー!
(急にケンカを始めてしまった3人。 それを見つめる不審な魔物・・・。 果たして3人にいったい、何が・・・!? 次回へ続く)



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