のぶおや、久しぶりだの。
じ、じ、じ、じいちゃんッ!? ほんとに、じいちゃんなのッ!? なんでこんなところで?
ふむ・・・・・・・・・・・・。 なんでだったかのう・・・? 忘れたわい。
えーーー!?(m ̄□ ̄ ゛m) じいちゃん居なくなったの、かれこれもう10年前だよ! あの時は家族全員で必死に探したんだからッ!!
ふーむ・・・、すまんのう。 お前らには心配かけたわい。 いや・・・、わしも当初はここから出ようと考えたんじゃがな・・・。
・・・!( ̄□ ̄ ゛) なんで辞めたのさッ!?
そうじゃの・・・。 ちょっとこっちへ来てみなさい。
え? 何?
ほれ、コイツじゃ。
な、なんですか、この子は・・・。
どうやら、魔物の子のようなのじゃ。 今この子と遊んでおったところじゃ。
この子の面倒を見るために、ここに残ってるの?
ふむ・・・、それが答えの半分。 最初はワシも出口を探してココを歩きまわってみたがの。 出口もなかなか見つからず、この洞窟で遭遇する魔物の相手をしとるうちに疲れてしまったのじゃ。 そのうち、コイツと出会い・・・、 どーせ、おい先短い命、このままココでくたばるのも仕方がないと思ったのがもう半分じゃ。
そんな~。
すまんのう。 みんな必死で探してくれたのに。 ・・・それより、のぶお、疲れておるようじゃのう。 "かりんと"でも食べるか?
え? かりんと? かりんとなんか持ってるの? 食べたい、食べたいッ!
ほれ、こっちでゆっくりしなさい。
うーん。 じゃあ、ちょっとだけ・・・
うーん♪ だいぶ、疲れがとれたよ♪ じいちゃん! ありがと! かりんとも美味しかったよ!
それはよかったの。 だいぶ前に賞味期限が切れていたようじゃが問題なかったようじゃな。
・・・ちょっ!? それ先にいってよッ!!
すまんの。 少しボケておったわい。
えぇッ!?
まあ、ワシは毎日食べとるが問題ないから大丈夫じゃろ。 さてと・・・では行くかの・・・。
え?
これからこの洞窟・・・いや、壺の出口を探しに行くんじゃ。 ワシ一人ならよかったが、かわいい孫がこんな所に閉じ込められてるのは・・・見過ごしてはおれんじゃろ。
じ、じいちゃん!
ワシのこの命をかけて、お前をココから出してやる思いじゃ。
じいちゃん・・・。 カッコイイよ、じいちゃんッ!!
むむ・・・、そうか? 照れるのぉ・・・( ̄∇ ̄#)ゞ そうじゃ、のぶお。 ココにはいくらか武器と防具がある。 これらを身につけて行くのじゃ。 この先は魔物が出てきて、多少危険じゃからの。
え? マジで・・・?( ̄ヮ ̄;) 魔物ってやっぱ危険なんだ・・・。
そりゃそうじゃろ。 ヤツラはわしらを殺す気でかかってくるぞ。 気を引き締めなさい。
うわー。 だいじょぶかな、ほんと・・・。
男子たるもの多少の危険はつきものじゃ。 大丈夫、 ワシがついておる。 よし、マモーン、お前も行くぞ。
この子、マモーンって言うんだね。
魔物じゃからな。 マモーンじゃ。 ここに1人で置いていくのは、さすがに気が引けるじゃろう?
そうだね、連れていこう!
では、わしら全員脱出するぞ! 初陣じゃーーーッ!!
オォーーーーッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
じいちゃん・・・。 さっきから同じとこグルグル回ってる気がするよ・・・。
ふむむ・・・。 そうじゃの・・・。 わしも少々・・・、いや多少・・・、というか大分疲れてきたわい。 ここらでちょっと"かりんと"でも食べるか。
そうだね・・・。 って、賞味期限切れてるヤツかいッ!
ハッ!!? のぶお! 危ないッ!!
え!? うへぇ・・・ッ!!
<ザクッ!>
・・・危機一髪じゃったな、のぶお。 油断しているところを後ろから襲ってくるようなセコイ魔物もおるから気をつけなさい。
た、助かったよ・・・じいちゃん・・・。 ツッコミすら命がけだね、ここは・・・。
案ずるな。 ワシがついておる。
うん、じいちゃん♪ ・・・あれ? マモーン・・・? マモーンがいないよ、じいちゃん!
なんじゃと!? しまったッ! まさか、今のスキにさらわれたのかッ!?
やばいよ、じいちゃんッ!! マモーンが他の魔物に食べられちゃうかも!!
うむむ・・・。 こりゃさすがに、かりんと食べてる場合ではないのう。 ひとまず、この場所を起点にマモーンを探しに行くぞ!
うん、じいちゃん! ・・・でも道がわからず迷子になりかけてるボクらがココに戻ってこれるのかな?
大丈夫じゃ。 この"かりんと"のかけらを撒(ま)きながら歩くのじゃ。
なるほど! さすが、じいちゃん! ってもうその"かりんと"、ほとんど残ってないじゃん!
む・・・、ほんとじゃ。
食べすぎだよっ! その歳で糖分とりすぎだよッ!
やめられないし・・・、止まらないのじゃ・・・。
それ違うお菓子だから・・・。 ん・・・? じいちゃん。 今気づいたけど、あそこ・・・、なんか明るくなってるところがあるよ?
なんじゃと? むむ・・・。 ひょっとしたら、あそこにマモーンがおるかもしれん。 行ってみるぞ、のぶお!
マモーンッ!!
え?
あれ? あなたは一体・・・・?
そのツノ・・・。 ワタシと同じ・・・"鬼"か・・・? 同族なのか・・・?
どーした、のぶお?
ボクらの他にもココに迷い込んでるオーガがいたんだ。 ほら♪
む・・・。 お主、いったい何者じゃ?
わ・・・わたしは・・・生物学者をしている・・・、"チムリ"というものだ。
ほう。 生物学者とな・・・。
ボクは"のぶお"。 この人はボクのじいちゃん。 チムリさんはこんなところで何してるの?
何してるも何も・・・。 あたりは魔物に囲まれ・・・、出口もわからず、ただココでじっと死を待っていたのだ・・・。
死を待ってるなんて・・・、ダメだよ、そんなことじゃッ! ココから出ることを考えなきゃ。
そ・・・、それはそうだが・・・。 出れるのか、ここから?
それはわからんがの。 だが、見たところ、お主はまだ若い。 こんなところでくたばるのはまだ早すぎるじゃろ。
だが・・・、歩きまわればそれだけ魔物とハチ合わせる可能性が高い・・・。 どのみち、ここから出られるとは・・・。
あきらめたら、そこで終わりだよッ!! まずは目標を持たなきゃッ! ボクだって一刻も早く外に戻って、ココに来る前に食べ損ねたケーキを食べるという目標を糧(かて)にがんばってるんだよ!
のぶおよ・・・、なかなか浅ましい目標じゃの・・・。
え?(・∀・) "浅ましい"って何?
いや・・・いいんじゃ。 それより、チムリよ。 わしらは今出口を探しておる・・・。 お主もついてこぬか?
探すってことは・・・魔物と・・・。 もう魔物と会うのはコリゴリなのだが・・・。
ココにいてもどーせ朽(く)ちていく命。 なら、最後に悪あがきしてみるのがよいと思うがの。 ここから出れるチャンスは今を除いて、ないかもしれんぞ。
・・・。
ワシらも道を急いでおる。 ついてくるか来ないかはお主次第じゃ。 行くぞ、のぶお。
うーん・・・、おじさん・・・・・・。 ああ見えて、うちのじいちゃん、けっこう頼りになるんだよ! 騙されたと思ってついてきなよ♪
・・・。
ここから出たら、さっきのケーキ、分けてあげるからさ。
・・・わかった。 君たちを信じよう・・・。 むしろ、ここから出してくれれば、君には好きなだけケーキをご馳走してやるぞ。
え!? ほんとに!? や、やった・・・!! がぜん・・・俄然やる気が出てきたよ、おじさんッ!!o(+□+ ゛)
そ、それはよかったな・・・。 若干、目が怖くなってるぞ、君・・・。
なんじゃと・・・ッ!! のぶおだけとは、ずるいぞッ! わしにもたらふく"かりんと"を食べさせてくれぬか!?
も・・・もちろんだ・・・。
俄然やる気が出てきたわいッ!! よし、では行くぞ! マモーンを見つけて、ここから全員で脱出じゃッ!!
よっしゃーッ!(○ゝ∀')o
ほんとに・・・だいじょぶなのか・・・?
(次回へ続く!!)




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